「そこら辺に咲いとる白い花」、その名は?
飛騨に来て、初めて、この花の群生に遭遇した時、気分はすっかりアルプスの少女ハイジ。
ペーター、ユキちゃーんと叫んでで走りたくなる光景でした。
ところで、この花はなんぞや?と、親しくしている方にお伺いしたところ
「あ~そりゃ、そこらへんに、よく咲いとる白い花、やな。」
経済植物のスペシャリストだからといって野辺の花もスペシャリストとは限らないので、
これはいたしかたない。
後日、「そこら辺に咲いとる白い花」は別名「アズマイチゲ」と判明。
東の一輪草から、 東一華(アズマイチゲ)とのこと。
この花もまた、スプリング・エファメラルです。
アズマイチゲは明るくなると花が開き、
暗くなると閉じます。
その花は開いても、閉じても繊細で可憐。
さて、かつての「そこら辺に咲いとる白い花」は、宅地化が進んだり、天災にあったり、道路ができたりで「昔はよくそこらへんに咲いとったが、今では探さんと見られない花」となり、私に「そこら辺に咲いとる白い花」と教えてくださった御老体は、道の駅で、自分の作った大根の値段より高い値段の「そこら辺に咲いとる白い花」にどうしても納得がいかないご様子です。
今でも、意識して探していると、おや、こんなところに!というところで見ることができます。
是非、春の宝探しをやってみてください。
どうしても探せなかった方は森のレストランの玄関前にも咲いておりますので、見に来てください。
早く来ていただかないと、そろそろ、見ごろを逃してしまいますが・・・。