2009年04月15日

福寿草

カタクリとともに春を告げる代表花です。

新春を祝う意味を持つ福寿草。和名を見ただけで、古来から人々がいかに春を待ち望んでいたかがうかがい知れます。

別名 元日草(がんじつそう) 朔日草(ついたちそう)こんな風な花の名前を見ると、本当に日本語って美しい、日本人って心が細やかだと、そう思います。
風まだ冷たいこの時期、この艶やかな花に出会ったら誰でも幸福な気持ちになるでしょう。

なので、花言葉は、「幸福をまねく」。


福寿草




福寿草の花形は典型的なハナアブ型。その花の上で思う存分蜜をすい、遊べるよう平たい皿状をしています。黄色い花色はまだ他の花が咲いていない時期、私はここよ、見つけてよ、とハナアブに猛烈アピールしているわけです。さて、この猛烈アピールにノックダウンされたのはハナアブのみならず、江戸時代から多くの人々がこの花に魅せられ、多くの園芸品種が生まれたのでした。

他ならぬ私もその一人。黄色の福寿草とともに緋色の福寿草を育てております。

昨年の春はきれいなオレンジ色に染まっておりましたが、今年の花色はかぎりなく、黄色に近い花。なぜに?

福寿草



とある本によりますと、寒さにさらすほど花は緋色を増すとのこと。なるほど、今年は確かに暖冬でした。

とすると、このまま温暖化が進むと、私の福寿草、全て黄色になる日も近いかも・・・・。STOP THE 温暖化!!
温暖化を阻止せねばと真剣に思った春でした。


福寿草


こんなに多くの人に愛でられている福寿草ですが、その牛蒡のごとき根にはアドニンという強い毒成分を含みます。強心作用・利尿作用があり、民間薬として使われていますが、素人療法は中毒症状のみならず死に至る危険性があります。静かな山菜ブームのなか、くれぐれも誤飲にご注意ください。

清見町の西光寺では、いま福寿草の見ごろを迎えています。4月末ころまで楽しめるとのことです。



スポンサーリンク
同じカテゴリー(自然)の記事画像
自然に囲まれて
光が照らす風景
ブルーベリー摘み
ササユリ
初夏の味 ~桑の実~
カタクリ
同じカテゴリー(自然)の記事
 自然に囲まれて (2014-05-31 11:40)
 光が照らす風景 (2012-01-08 18:40)
 ブルーベリー摘み (2010-07-11 22:39)
 ササユリ (2009-06-30 11:15)
 初夏の味 ~桑の実~ (2009-06-25 00:39)
 カタクリ (2009-04-17 14:25)

Posted by もりのしぜんがっこう at ◆2009年04月15日12:26自然
※会員のみコメントを受け付けております、ログインが必要です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。